










お家で染める時の注意点

サロンで染める5倍傷んでしまう
美容室で美容師が行うカラーは『新しく生えた根元部分(プリンの部分)』と『前回染めたことがある部分(毛先)』で使う薬を変えています。
全部同じカラー剤で染めるホームカラーは美容室で染める時の5倍髪が痛んでしまうのです



塗り分けができない
健康な根元部分には強めの薬(PHやアルカリ度が高いもの) 、 傷んでいる毛先部分には弱めの薬(PHやアルカリ量が少なく半分とトリートメントが入ってるようなもの) を使用して、必要最低限のダメージ量でカラーを行います。

対して ホームカラーは全て強い薬で行います。 市販に販売されているカラー剤のほとんど全て(泡カラーも含む)高いアルカリ量が入ってるものなのです。それを傷んだ毛先に塗布すると必要以上に髪を傷ませてダメージが残ってしまうという事なのです。



パッケージ通りの色にならない
市販のカラー剤を買ったことがある人はパッケージに記載されている見本の色を見ながら選びますよね?でもいざ染めてみると「あれ?見本の色と違う!」なんて経験ありませんか?
メラニン(一人一人が持っている色素)は人によって十人十色。なので 同じカラー剤を使っても全員違う染まりあがりになるんですね。

問題はここから、 一度入ってしまったカラー剤の人口の色素は元々その人が持っているメラニンよりも色抜けしにくい ので(黒染めなんかは1年以上たっても残っていたりします)、ホームカラーで失敗したからって美容室でカラーチェンジしようと思っても既に髪に入ってしまった人口の色素が邪魔をしてチェンジしにくくなるんですね。美容師さんが行うカラーは今後のカラーの邪魔にならないように計算して行ってくれているんですね。




ムラになる
髪には『染まりにくい部分・そまりやすい部分』があります。それは髪の太さだったりダメージ度だったり前回のカラーの人口の色素の残りだったりします。美容師さんはこれも見分けて最適な薬の量、時間、薬剤選定でカラーを行いますが、 素人判断では薬の塗り分けは不可能なのでムラ染まりが生まれます。

思ってたより明るくなる
お家でカラーをする時、カラー剤を塗っている時に『もう染まった様に見えるしOKだ!洗い流そう』と思ってシャンプーしていざ乾かしてみると、
『おやおや!思ってたより明るいぞ!』なんて失敗をしたことはないですか?
実はこれは髪が濡れている時と乾いてるときで見える明るさが違うのが原因なのです。

髪の中には無数の小さな『穴』があります。ダメージが大きくなると髪内部の栄養が抜けてスカスカになり、その『穴』も大きくなります。
光が穴にあたって乱反射すると明るくみえるのですが、 濡れると水で穴が埋まるので光は乱反射しないので黒っぽく見えるのです。 これが濡れている時に髪が暗く見える原因なのです。


カラー剤を選ぶときの3大条件
1.カラーの明るさ
2.カラーの色味
3.カラーのデザイン
カラーの明るさ


■明るくなるほど
質感・・・軽くなる(透明感が出る)
ツヤ感・・・ツヤがなくなる(パサついて見える)
ダメージ・・・ダメージが大きくなる
印象・・・派手に見える(活発に見える)

■暗くなるほど
質感・・・重くなる(重厚感が出る)
ツヤ感・・・ツヤが出る(パサつきがなくなる)
ダメージ・・・ダメージが少なくなる
印象・・・地味に見える(清楚に見える)
カラーの色味

■暖色系
色味・・・レッド ピンク バイオレッド オレンジ
質感・・・重くなる(重厚感が出る)
ツヤ感・・・ツヤが出る(パサつきがなくなる)
ダメージ・・・ダメージしてなく見える(実際のダメージ具合とは関係ありません)
印象・・・落ち着いて見える

■寒色系
色味・・・アッシュ マット シルバー
質感・・・軽くなる(透明感が出る)
ツヤ感・・・ツヤがなくなる(パサついて見えやすい)
ダメージ・・・ダメージして見える(実際のダメージ具合とは関係ありません)
印象・・・活発に見える

■黄色系
色味・・・イエロー ベージュ
質感・・・寒色系よりもっと軽くなる(透明感が出る)
ツヤ感・・・寒色系よりもっとツヤがなくなる(パサついて見えやすい)
ダメージ・・・寒色系よりもっとダメージして見える(実際のダメージ具合とは関係ありません)
印象・・・寒色系よりもっと活発に見える
※黄色系は寒色系に近いイメージですが、より『明るく見える』色味です。
カラーのデザイン

■グラデーション
『毛先に行くに連れて色味(明るさ)が変わるカラー』ほとんどの場合、毛先に行くにつれて明るくするカラーが多いですが、デザインによっては色味を変えたりもします。
印象・・・デザイン度がアップするのでオシャレに見られやすい(派手に見える)
ダメージ・・・多くの場合、毛先はブリーチで抜くのでダメージは大きくなる
注意点・・・職場で髪色の規定が厳しい場合はNGになる可能性もある
■ハイライト&ローライト
全体の明るさより明るい束を入れる(ハイライト)全体の明るさより暗い束を入れる(ローライト)
昔の『メッシュ』のイメージとは違い、『分かるか分からないかぐらい若干の変化をつけるカラー』なので、意外と入れてみても良いかもしれません。
印象・・・ハイライト(軽さや透明感が出る) ローライト(立体感が出る)
ダメージ・・・ハイライト(ブリーチを使う場合も多いのでダメージは少し大きくなる) ローライト(色味を濃く入れるのでダメージは少ない)
注意点・・・目立たせたいからといってあまり全体との差を大きくすると品がなく見えてしまう

■ダブルカラー
一度ブリーチで全体を抜いて金髪にしてから色味を入れる方法。全部で2回染めるので『ダブルカラー』という
印象・・・どの色を入れるにしても鮮やかに見えてくれるのでそれぞれの色味の効果が出やすい
ダメージ・・・ブリーチを使うので普通のカラーの5倍近く傷んでしまう
注意点・・・色抜けが普通のカラーの倍近く早くなる。
こうやって選ぼう

1.自分の髪の毛の染まりやすさを知っておこう
髪の毛が染まりにくい人→パッケージの色より1段階明るい色を選ぶ
髪の毛が染まりにくい人→パッケージの色より1段階暗い色を選ぶ

『初めてカラーする根元』用の薬と『前回カラーしたことのある毛先』用の薬この二つを用意します。